富士通研究所が「アプリケーション資産を市街地図というモデルにして表現する」という自動作成技術を開発したそうです。
すでに稼動している大規模システムの業務アプリケーションは、それを開発した企業にとっては一大資産です。巨大な費用が投じられています。ですから、その資産を今後も生かしていきたいと思うのは自然な発想です。ですが、稼働している業務アプリケーションの実態は、複雑怪奇以外の何ものでもありません。そのシステムを長年維持してきたメンバーでないと、触ることもいじることもできない複雑なプログラムの集合体だからです。稼動当初は整然としたプログラム群であっても、積み重なる機能追加により、相当構造が歪められてしまっているからです。もちろん、メンバーは短期間で機能追加を完了しなければならないため、ベストを尽くしたとは思いますが、理想通りの変更ではなかったことでしょう。
こういう事態はどこでもおこっていることと思います。そこで、今回の富士通研究所の技術の登場となります。これを使えば、一目で直感的に現状の構造が理解できるのですから。再利用できるところは、どんどん再利用することで、今後の開発費用を相当軽減できることでしょう。
でも、個人的には「市街地図」に模している時点で残念な気がします。モデルの選ぶなら、「車」とか「人間」とかあったでしょうが、「市街地図」というのが実に不満です。
この技術を使って、あるアプリケーション資産の「市街地図」を描くと、飛び地があったり、色が揃っていなかったり、整然としていなかったり、あるいは暗い街区は、不適切なアプリケーション資産と評価されるからです。
街は、迷路のように路地が複雑なほど、町として味わいがあると思うのですが、そのような評価ではないようです。さらに、乱雑な街区は再開発が必要といわれても、すぐには納得できません。世界遺産として登録される街は、たいていは迷路のような町なのですが、この新しい技術とは、文化的・美的判断が著しく異なるようで、とても残念です。
「SIM SITY」などの街作りゲームをパソコン上で行うと、どうしても整然とした町ができあっがってしまうので、よく残念な気持ちになることがあります。複雑な町を作ってしまうと、交通渋滞が発生したり、電気・水道などのインフラが複雑になり、すぐに町の予算が赤字となってしまうので、整然と作り上げるしかないのです。でも、本当に住み心地が良い街かどうかは別問題です。複雑な路地をいくつも抜けると、突然現れる広場の良さなど、数値的に判断して欲しくないところです。
実際にこの技術を使う日が来るのかどうかは、わかりませんが、もっと別の表現にしてほしかった思うニュースでした。
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富士通研究所、アプリケーション資産活用のためのソフトウェア地図の
自動作成技術を開発 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=304221&lindID=1さあ、今日も地図を広げて、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
posted by pocopan at 18:06|
日記
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